秋の三ノ沢岳 中央アルプスの不遇の名峰。その縦走路の美しさは天空の道。
コース時間(休憩・食事時間を含む実際の時間) 2005年10月1日
  (前日)千畳敷・・・・・・宝剣山荘(夕日に染まる三ノ沢岳を楽しむ)
       16:00    16:50
       宝剣山荘・・・・・・宝剣岳・・・・・・三ノ沢岳分岐・・・・・・三ノ沢岳・・・・・・
極楽平・・・・・千畳敷
     
  6:10      6:24      6:45         8:15       10:00    10:20      
特徴
○今回の山行は、冬の三ノ沢岳(2847m)登山の下見でした。雪庇が数カ所できそうです。また、山小屋主人、山岳写真家、山岳ガイドに話を聞いたところ、ここ数年、冬の三ノ沢岳登山をする人は少ないとのこと。情報不足でした。しかし、近く行きたいと思います。
○三ノ沢岳の魅力は主に二つ。
・一つは中央アルプスの主脈から木曽側に派生するやや独立峰的ともいえる静かな山です。喧噪の千畳敷〜木曽駒ヶ岳のルートの至近にある山とはとても思えないような静かさが魅力です。秋のこの混雑する時期に、私も10名程度しか人に会いませんでした。
・二つ目はその縦走路の美しさです。縦走路のルート、そこからの展望はまさに天空の楽園です。
○ただ、秋の週末は、ロープウェーが殺人的に混みます(2時間待ち)。ですから前日夕方(ロープウェーはがら空きです)に千畳敷に着き、宝剣山荘に泊まる。次の日早朝から宝剣岳を越え、三ノ沢岳を往復し、午前中の10時頃には千畳敷からロープウェーに。観光客が殺到する前に帰る。時間はもったいないですが、これが秘訣です。秋の千畳敷はそれはそれはすごい人です。
ルート図 イメージソング

黄色の点線を左(南)に行くと檜尾岳、空木岳への主要縦走路


2005年9月30日の千畳敷


左から南アルプスの北岳、間ノ岳、農鳥岳が美しく見える。望遠で撮りました。

雲海が美しい
乗越浄土から宝剣沢を望む 

いつものように、南アルプスの奥に富士がちょっぴり顔をのぞかせる


宝剣岳と空木岳(中央奥)と三ノ沢岳 
秋の空と雲海は美しい


雲上の三ノ沢岳。17:00。やはりそそられます。明日早朝、あの頂上に登ります。
山の壁紙はこちら



心が洗われる夕陽。

夕陽に照らされる宝剣岳

10月1日、6:10宝剣山荘を出る
約40人の宿泊で、ゆったり静かに眠る。


宝剣岳のささやかな岩場

若い時、あの岩に登ったが、さすが今は。
宝剣岳山頂(2931m)。


山頂の岩場より下を覗く。

宝剣を下り三ノ沢分岐に着く。
三ノ沢岳が不遇なのは、一般にこの分岐を三ノ沢方面に行かず、空木岳方面の主脈を縦走してしまうからです。
私もかつてそうでした。今回は三ノ沢岳だけをゆっくり楽しませてもらいます

左に見えるのが主脈の檜尾岳、空木岳、南駒ヶ岳、越百山。このルートはこちら



三ノ沢岳の道はハイマツの道


とても気持ちのよい縦走路です。ときどきハイマツに足を取られますが・・・・・。


10月にはいるとそろそろ紅葉です。

冬場だと雪庇ができそうなところが続きます。
下っては登り、下っては登る。1時間20分ぐらいで山頂に着きます。
私は写真を撮ってばかりで時間を食いましたが。それにしても前にも後ろにも人っ子一人いません。

振り返ると尾根筋の道がよくわかります。
宝剣がガスってきました。後1時間もするとこの辺りもガスってくるでしょう。
冬場は気をつけないと危ないところがたくさんあります。


やはり振り返ると、木曽駒ガ岳が見えます。残雪期の木曽駒ガ岳はこちら

近づいてきました。後30分でしょう。


山頂直下からの富士山。下の雲海が美しい。もちろん望遠レンズです。

山頂1分前

誰もいない三ノ沢岳(2847m)山頂。

セルフタイマーで撮りました。
すると、一瞬のうちにガスってきました。
下山時、数名の方と会いました。

山頂から下ると、ときどきガスが消え、谷間に紅葉が見えました。
下山して、千畳敷からの宝剣の写真。

三ノ沢岳、本当に素晴らしい天空の城です。
静かで心癒される山です。

少し足を止め、周囲を見ると、
また再び新たな風景が見えます。

冬は注意すべきところがたくさんありました。
一人では止めた方がいいでしょう!!?

冬場に行ってみようという方がおられましたら、
ご連絡ください。


写真が多くすみませんでした。
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