広高谷(8月月例山行) 2009,08,30

CL aoi-tori(食担) SL seiza、
jun、turu、hinoyama、migita、satoshi、naka、yoko、fuku、一般A、tssune(記録・写真)
 8月最後の日曜日、私にとって今年3度目の沢。とても楽しみにしていた。やはり夏は沢だ。おまけにaoi-toriさんの呼びかけのお陰?で参加者12名(うち1名一般)と、多くの方々とご一緒でき笑い声も多くとても楽しい時間となった。特に東部に棲む(笑)私はなかなか出会えない西部の方と話ができ大変価値ある時を過ごせた。
 9時過ぎ、林道終点に車を置き身支度を整え林道を少し下る。F5の前あたり?から入渓。人数が多いので2グループに分かれ進む。緑とほどよい水量の流れが心地よい。ここ数日鬱状態だった私は心が落ち着く。幾つかの小さな滝を越え、F8。どの滝も直登してもよし、横の岩場を越えてもよし……選択肢が多く、初心者の私が言うのも烏滸がましいが、月例にぴったりの沢という感じだった。作業小屋(十郎衛小屋)までも大岩に懸かる滝が多い。F10、皆は淵の左岸をへつって行ったが私はわざわざ小さな釜に飛び込み、滝の下まで行き、そこから登った。実に気持ちよかった。小屋横で大休憩。煙草を吸うのは私一人だったが、せせらぎを聞きながらの煙草は抜群にうまい!
 小屋を過ぎると短い間隔で滝が続く。水量が少なくほとんどがフリーで登れた。F14?滝の右側に大岩。途中から右岸の岩場を登った。記録係だったため、上から撮影。 さあ、核心部。二条の滝が二段続くF18,19。私はF18の右岸の岩場を進む。ベテラン勢は挑戦したようだ。次のF19「核心の滝」、本当に美しい。10m以上の落差で清い二条の流れ。aoi-toriさん、seizaさんがトップで2ルートを作る。メンバーの多くは確保してもらいながら草付きを登り滝頭に出た。fukuさん、turuさんはシャワークライムで直登。滝頭で「私でも登れそう?」と私。「下の方が相当滑る」とturuさん。止めておいてよかった!続く瀞は左岸をへつって行く。私は途中までへつったが気が変わり飛び込む。飛び込みたかったのだ!今回二度水に浸かった。いい歳をした子どもである。そんな自分を嫌いではない(笑)。最後のF20。垂直に落ちる2段の滝。左岸の岩はかぶり右岸はスラブ。おまけに超滑りそう。全員手前から左岸を高巻く。高巻きは一般に危険箇所が多い(一の谷の高巻きも渋かった)が、ここは簡単だった。

F14?

F19核心の滝
 緩やかなナメになったところで昼食。女性陣が頑張って鶏肉、冬瓜、人参等の入った団子汁を作ってくれる。二度も水に飛び込んだ冷えた体に、温かい団子汁のうまさは五臓六腑にしみ込んでいった。また再び煙草。うまい!そこから登山道を進み二手に分かれた。一グループは10分ほど藪こぎし作業道へ。藪こぎは私が先行したが、最後の10mは茨が酷かった(笑)。もう一つのグループは崩壊しかかっている登山道の下見も兼ねて登山道を下った。
 駐車場に14:10過ぎに到着。登山道組は10分前に着いていた。 
 低山歩きの苦手な私は涼しい沢が好きだ。緑と清流に囲まれた緊張感。こんな素晴らしいメンバーがいるからこそ行ける沢。幸せ感たっぷりな月例山行だった。(文責:tssune)
※滝の番号は三浦章氏著『西中国山地の沢』による。

F20の前で記念撮影
☆初めての沢歩き
 沢歩きは初めてのことで早く目が覚め、リュックサックに水が入って、もろもろの物が濡れないかと気になり、服装はこれでいいのか?重くて歩きづらいのではないかと頭の中は不安で一杯でした。
 沢に下り、目の前に見えたのは岩の形の見事さ、両側の木々の美しさ。一度に不安は飛んでしまいました。水は冷たくなく、自然に溶け込むことが出来、一歩一歩、最初はかみしめて歩きました。
 皆様に助けられ、無事に沢歩きを楽しむことが出来ました。参加でき、初体験出来たことを感謝しています。ありがとうございました。(記:A)
≪総括≫
 広高谷は中流に手頃な滝が集中しているので、初心者の練習にちょうどいいと思って月例に選んだ(長くなるので下流はカット)。しかし残念なことに新入会員の参加がなく、陶で一緒にクライミングしたことのある浅野さんをメンバーに入れた。彼女なら問題ないと思った通り楽しんで頂けたようだ。初体験の人の感動は周囲の人にも大きな喜びを与えるものである。
 親睦をメインにするために何度も休憩を取り、淵やシャワークライムで濡れることを考慮して団子汁にした。F19では全員にどちらかの滝(または両方)を登ってもらうつもりだったのだが、ほとんどの人が巻いたらすぐに上流に行ってしまったのはちょっと残念。そのため予定していた行動時間より1時間早く終了となった。
 下山は二手に分かれて、皆には旧登山道の崩壊地から山葵作業道に上がってもらった。しかしその後も道は残っていて、次の崩壊地でも斜面を下らないように注意して探すと見つかった。作業道は大きく周回してアップダウンがあるが周囲の山の展望がいい、登山道は水平道なのでかなり近い。どちらがいいかは好みだろう。夏も終わりなのでアブが少なくて良かった。(記:aoi-tori)
≪コースタイム≫
8:00六日市順天堂――8:45〜9:20林道終点…9:25入渓…9:40〜9:50F8(休憩)…10:15〜10:30小屋の下(休憩)……11:00〜11:50F18、F19…12:15〜13:20登山道交差点(昼食)下山…14:00〜14:25林道終点
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