6月の鳥海山 6月の鳥海山、天候が悪いと大難儀。
コース時間(休憩・食事時間を含む実際の時間) 2012年6月9日
鉾立(5:22)〜御浜神社(7:08)〜七五三掛(8:13)〜断念地点A(8:21~8:35)〜断念地点B(10:29)〜鉾立(13:53)
特徴
・「出羽冨士」「秋田冨士」とも称される容姿端麗な名山です。
・鳥海ブルーライン最高地点の鉾立登山口(標高1158m)から登ります。それでも6月上旬の時期は残雪が多く、軽アイゼン必携。といっても、雪が腐っているので途中から使いませんでした。
・七五三掛(シメカケ)。ここから崖の縁を下って千蛇谷に下る予定でしたがホワイトアウトで断念。外輪山コースに戻り、新山をめざしました。大物忌神社(御室小屋)が見えましたが、風も強くなり断念。結局登頂できませんでした。記録として、参考にしてください。
ルート図



鉾立登山口です。車の感じから私が今日二人目の登山者のようです。

新山ドームと白糸の滝


長い雪渓歩きが続きます。
早朝で雪がしまっていたので軽アイゼンをつけて進みました。

風が強くなってきました。

「登れないかもしれない」と一瞬思いました。

笙ヶ岳

右側に見えているのが外輪山の稜線

七五三掛。千蛇谷方面に向かう。

 雪渓のトラバースを過ぎ、振り返る。すぐに全くのホワイトアウトになり、結構ビビる。先が見えない恐怖。無理して進むほど若くはない(笑)。10分休憩。すると、単独行の山慣れした男性が来た。「この先どんな感じですかね?」と私。「私は山形県の観光課のもの(鳥海山担当?)です。少し先に行ってみます」すぐに帰ってこられた。女性単独者も「あー怖い」と言いながら、この地点に来た。「ホワイトアウトでルートが全く分からない。6月下旬になったら雪の上にペンキでラインを引くのですが。すみません。」単独行の女性は、さらに進む。ほんの数秒で、走って帰ってきた。何も見えないと言う。何も見えないから私もここで休んでいるのだ。自然に3人で下山するモードに。

私はまだ引き返したくなかったので、七五三掛から外輪山の稜線を行くことにした。稜線上は風が強い。

七高山に行くルートと頂上へ行くルートの分岐

一瞬、大物忌神社(御室小屋)が見える。もうすぐだ!

10分後、きわどい急傾斜の雪渓のトラバースに直面。
ヤバイ!ここ数日誰も通った形跡なし。軽アイゼンではやばいな。
ガスもどんどん湧き、小雨も降ってきた。煙草を一本吸い、下山を決断。

外輪山の稜線から七五三掛方面を見る。

下る。
ときどき視界が晴れる。御浜神社に戻ると猛烈な風。
岩の上を歩いていると、風で飛ばされ、一瞬隣の岩に跳んだ。危なかった。
雪渓の登りは両手を大きく広げ、風の力を使い登った。気持ちよかった!



6月の鳥海山(動画)
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