2月の久住 九州本土最高峰、中岳および大船山に遊ぶ。雪は少ないが、1泊2日の冬のゴールデンコース。
コース時間(休憩・食事時間を含む実際の時間) 2005年2月11,12日
      1日目
       牧ノ戸峠・・・・・・沓掛山・・・・・・扇ヶ鼻分岐・・・・・・避難小屋・・・・・・中岳
     
 10:15     10:45     11:30       12:05     13:00      
         ・・・・・・久住分かれ・・・・・・スガモリ越との分岐・・・・・・法華院温泉
              14:00       14:40             15:20
      2日目
      法華院温泉・・・・・・坊ガツル避難小屋・・・・・・
段原・・・・・・大船山
     
 
 7:25        7:35            8:55     9:20      
         ・・・・・・坊ガツル・・・・・・雨ヶ池・・・・・・長者原
             10:50
     
11:50   12:50

     
 
特徴
久住で一番のお勧めの山は大船山です。6月のミヤマキリシマも、冬の大船山も素晴らしい。山頂からの白口岳、久住中岳、三俣山、そして、眼下の坊ガツル。そのバランスは絶妙です。当然、その大船山を反対側から望む久住山、中岳も素晴らしい。本コースは、私の最もお薦めする冬のゴールデンコースです。
・九州の1700mの雪山などと侮ってはいけません。この時期、このコース、何度か行っていますが、自分は天気に恵まれ、危ない思いはありませんでした。しかし、本コースも雪の量、天候によっては大変苦労します。特に今年は数年ぶりの大雪で1月下旬はすごかったようです。今回、軽登山靴に4本歯アイゼンという方をたくさん見ました。よほど近くに住まれ現地の天候に詳しいのかな?それとも、初心者で軽はずみな危ない方々かな??と思ったのは私だけでしょうか??トレースの状況、天候等の最新情報を確実につかみ、楽しい山行にしていただきたいと思います。私は、九州の山に詳しいCJNさん(1週間前の2月6日に久住に入山されている)に久住周辺の状況をお聞きし、準備を計画しました。CJNさん、ありがとうございました。
・・・とは言っても、今回も、大晴天に恵まれ?(雪と遊びたかったのに)、まるで春山でした。ここ一週間の高温で雪が溶けてしまっていました。
・今回は、錦町の登山愛好家O氏とともに山行しました。O氏のペースはいいリズムで、全く疲れず楽しめた登山になりました。O氏に感謝。
・危険箇所はない。もちろん天候が荒れたらどこも危険箇所だが。落ち着いた天候なら、少し注意するところは、北千里ヶ浜から法華院温泉への最後の部分。砂防ダム付近の斜面のみ。

コース図
牧ノ戸峠
 車で来るのは要注意!!標高1333mあります。冬季以外は問題ありませんが、1,2月は要注意。今回は車でも全く問題ありませんでしたが。わたし達は別府発8:20の九州横断バスで、牧ノ戸峠に10:01頃着きました。駐車場は車でいっぱいでした。道路に雪は全くありませんでしたが、駐車場は凍結状態。歩くだけで転んでいる人もいました。
 登山口周辺も凍結しており、ここからアイゼンを着ける。

O氏、着実に高度を稼ぐ。
雪の量を期待していただけに、雪の少なさにびっくり!
まあ、晴天の一日に感謝すべきであろう。

沓掛山付近の稜線を行く
このあたりは秋の紅葉が美しいところ
背後の三俣山が美しい。しかし、雪は少ない。

雪というより氷
完全にクラストしている
アイゼンの歯がガチガチいう

扇ヶ鼻分岐
 夏山ペースで来れた。雪が少ないと楽。

星生山と西千里ヶ浜 

行く手に久住山が三角錐の均整のとれた姿を現す

久住分かれ避難小屋
 きれいなトイレがある。
私の知人が飯田高原にペンションを建てている。4月29日に開業予定とのこと。実はこの山行の帰りに、ちゃっかり温泉に入らせていただいたが、何とその施工業者がこの避難小屋も作ったそうだ。そのペンションは、「ペンション・草原の風」。素晴らしいペンションです。是非ご利用ください。

久住分かれより後ほど下る北千里ヶ浜方面を望む
 三俣山に硫黄山のガスが雲のようにかかる。

天狗ヶ城方面。久住分かれに荷物を置き、身軽に中岳をめざす。

御池に立つ私
 完全に凍っている。とはいえ恐る恐る。後のパーティは池の真ん中まで行っていた。よほど自信があったのだろう??

中岳山頂目前のO氏

中岳山頂のO氏と私
全く雪のない山頂、50センチはほしかった!!


中岳山頂からのパノラマ
左から三俣山、平治岳、北大船山、大船山


中岳山頂からのパノラマ2(左から2番目の丸く見える山が久住山、硫黄山の煙の左側は星生山) 

久住分れ」から北千里ヶ浜を見下ろす

久住分れまで戻り、北千里ヶ浜へ下る。表面がクラストしている。

下りながら振り返ると、バリバリの氷状態がよく分かる

硫黄山の噴煙

法華院温泉に下る
砂防ダム周辺は注意!
斜面の横にそれぞれ勝手なルートがあり、アイゼンを着けていたら問題ないが、なかったら相当苦労するでしょう。表面が凍結している斜面ほどいやなものはありません。といって、アイゼンを着けていれば安全というものでもありません。用心には用心を!

法華院温泉と大船山と坊ガツル

大船山

2日目朝7:25
法華院温泉(標高1303Mに湧く温泉)
 坊ガツルには何度も幕営しているが、この山小屋には初めて泊まる。もちろん、今までもテントから這い出て温泉には入りに来たが。帰りにビールを買った。そんな法華院温泉に初めて泊まった。
 かつて白濁していた湯だったが、1995年の硫黄山噴火の時に無色透明に変化したとか。
 O氏と飲んでは食べ、減るべき体重が全く減らなかった。翌朝は当然?遅く、出発。メインの大船山に登り、昼に長者原に帰る。
 法華院温泉のページ

坊ガツルから大船山をめざす
大船山の登りの途中、振り返ると
左から稲星山(奥)、白口山、中岳、久住山、うんと右にいって星生山

段原
法華院から約1時間半
途中、少し雪があったが、段原はご覧の通り。
アイゼンが泣いている。

段原からも、何度も枝に帽子を取られながら進む。

大船山山頂(O氏とともに)


根子岳と高岳


大船山からのパノラマ

米窪と段原への路

雨ヶ池への路

雨ヶ池
 至福の2日間を過ごしました。同行していただいたO氏に感謝するとともに、わたし達に味方してくれた天気に感謝!!雪はもっともっとほしかったですが・・・。
 是非このコース、1月か2月に行ってみてください。素晴らしいコースです。もちろん、天候はよく考えて。

「山の壁紙」はこちら。是非ご覧ください。 
TOP