羅臼岳 魅惑的な知床半島の最高峰。
コース時間(休憩・食事時間を含む実際の時間)
2012年9月15日
 登山口(7:45)〜羅臼平(11:09)〜山頂(12:11~30)〜登山口(15:54)
特徴
・羅臼岳は知床連峰の最高峰です。
・ウトロの岩尾別温泉から入山。実質的な標高差は1300m以上あります。覚悟して登りましょう。また、ヒグマに遭遇する可能性の高い山です。クマ除けの鈴等は必ず準備を。特に、2012年は登山者とクマとの遭遇が極めて多く、硫黄岳への縦走は禁止されていました。
・ハイマツ帯に入ると、太陽を遮る場所がありません。天候の良い日は(この日も猛烈に暑かったです)水分補給等に十分気をつけましょう。水場は二カ所あり実に旨いので私は鱈腹飲みましたが、若い人やエキノコックスが怖い人は北海道の沢の水はあまり飲まない方がいいかもしれません??北海道にはキタキツネが多く、2頭のうち1頭はエキノコックスに感染しているといわれます。キタキツネの小腸に寄生したエキノコックスの卵が糞と一緒に排出され、沢に入ります。これが、人の口に入ることで感染する可能性が高いと言われる登山者も多いです。
・岩尾別温泉には日帰り湯があります。私も下山後入りました。天国です。
ルート図


GPS軌跡図ではありません


車で岩尾別温泉に向かう。羅臼岳がはっきり見えた。
わざわざ土曜日にしたのはクマに遭遇したくなかったからだ。土曜日なら登山者は多い。


岩尾別温泉の駐車場に着くと、車が所狭しと置かれ、駐車場所が見あたらない。
道路の端に置く。すぐに入山。しかし、他の登山者は2時間ほど前に出たようだ。


気持ちよい登山道。


コース前半はミズナラが目立つ尾根道でヒグマの出没が多い。
前にも後ろにも登山者がおらず緊張する。おまけにアリの巣か……。


登り始めて45分。樹間からオホーツク海が見えた。気分がいい。


約一時間半、弥三吉水に到着。
小休止。手が凍えるほど冷たい水を飲む(特徴:参照)。


銀冷水を過ぎると大沢の登り、長くキツイ。この辺りから日陰無し。




大沢の登りの途中で見下ろす。この辺りで下山者に初めて出会う。
朝、4時頃出たという。やはり、人に会うとうれしい。15分おきに多くの下山者に出会う。
斜里岳でも一緒になったOさんにもこの辺りで出会った。


まだ続く!しかし、羅臼平が近づいてきた。


3時間20分ほどかけ、やっと羅臼平。


初めて羅臼岳の岩峰が目に飛び込んでくる。


写真ではよく分からないが、三ッ峰の右側に国後島の羅臼山?がくっきり見えた。


岩清水の冷水(安全度:大)を飲みながら羅臼平、三ッ峰方面を望む。
この辺りでも多くの下山者に出会った。……しかし、最後は私だけか……。


山頂を見る、再び振り返るの繰り返し。

左奥が硫黄山。今年は異常にヒグマの遭遇が多く、縦走禁止になっていた。

山頂直下の岩峰

他の登山者は下山してしまい、たった一人の山頂。
空は蒼く360度の展望だった。国後の山々も見えた。
山頂のムード:動画




羅臼平に下る。急ぐ(クマは午前10時〜午後3時はあまり動かないらしい)。
前にも後ろにも誰もいない道を下山し、岩尾別温泉の日帰り湯に入る。天国。
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