辛かった2008年正月!
 甲斐駒ヶ岳をめざしました。しかし、腰椎ヘルニアと、それをかばうあまり足を強烈につり、断念。他の方々に大変ご迷惑をおかけしました。
 その時の様子を少しだけ、写真点描。期間限定、次の山行まで。
2008、1、1〜3
1月1日:戸台〜北沢峠、途中で断念。
1月2日:赤岳鉱泉にて(アイスキャンディ)。
1月3日:硫黄岳途中断念〜美濃戸。


1月1日、ルンルン気分で北沢峠に向かう。


腰椎変形すべり症だった(1月8日の診察結果)

こんな腰でよく冬山に行ったものだと医者にしかられた!!


甲斐駒ヶ岳主稜が見えてきた。


絹村さんとちょっといい壁
 ここまでは冗談が言えていた。
 腰痛は気になったが、何とかなりそう。
 どんどん進む。八丁坂に出る。上る、上る。
 次第に左足に違和感。誤魔化しながら歩く。
 すると、右足の太ももが痙攣しかける。やばい!!右に負担をかけないように、恐る恐る登る。突然左足ふくらはぎがツル。とてつもない痛さ。絹村さん、桑原さんに申し訳ない。彼らも明日の甲斐駒ケ岳に登頂したいのだ。特に絹村さんは3年連続の挑戦。今まで天候に恵まれず、登頂できていない。明日こそは!!という気持ちと思う。
 桑原さんが言う。「今、午後2時半。絹村さん、相談だけど恒さんはやばい。これから1時間半登るか、今から3時間半かけ下山するか。どうする?私は降りるべきと思う。この手の痙攣は、登るとすぐ出る。下山すると、違う筋肉を使うので、何とかなると思う」。絹村さんは笑顔で「そうしましょう」といってくれる。つらい、辛い、辛〜い私。
 真っ暗な中を駐車場に6時過ぎに下山。足は限界だった。・・・。


 1月2日、桑原さんの車で美濃戸の赤岳山荘までいく。赤岳鉱泉に向かう。人が多い(思えばこの正月3が日、どの山域も荒れた。誰も登れていないだろう。そんな人達が向かうのは、最も天候が安定している八ヶ岳)。かつて硫黄岳に登った時に通過した山荘をめざす。美しい北沢の流れ、雪景色……。赤岳鉱泉に向かう。プロの桑原さんと、若手バリバリの絹村さん。





  赤岳鉱泉には、今ウワサの「アイスキャンディ」がある。人工アイスクライミングフィールドのことだ。桑原さんも作成時、手伝ったという。マイナス15度の世界だからできる!私は全くできる状態ではなかったので、桑原さんの華麗なクライミング、絹村さんの若いバイタリティのある練習を見る。


桑原氏のかっこいいクライミング

桑原氏と確保する絹村さん
桑原さんのクライミング


1月3日。
絹村さん達は文三郎か氷瀑に行く。赤岳山荘で待ち合わすことにして、私はかつて行ったことのある硫黄岳に向かった。簡単に行けるところだ。天候さえ良かったら、赤岳が美しく見えるポイント。雪の樹林帯が美しい。せめて赤岩ノ頭の下あたりまで行こう!楽なコースなのに疲れる。


50分ほど登ったところで左足が痺れてきた。このまま進むと、また、ツルかもしれない。
雪だるまになった登山者が「酷い稜線だった」と言いながら下山してきた。
稜線の風は凄いらしい。私も、すぐ下山した。



赤岳鉱泉を下り、振り返ると一瞬ガスがぬけた。






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