2007年5月4日、残雪期の燕岳に登った。

GWの燕岳 残雪期の槍ヶ岳の展望台。危険度の少ない燕山荘周辺の美しいパノラマ。 
コース時間(休憩・食事時間を含む実際の時間) 2006年5月4日
 5月4日 中房登山口・・・・・・第一ベンチ・・・・・・第二ベンチ・・・・・・第三ベンチ・・・・・・富士見ベンチ……
          7:45       8:25        9:00         9:50       10:45   

 
         合戦小屋・・・・・・燕山荘・・・・・・燕岳・・・・・・燕山荘
          11:30     14:00    14:35    15:05
  
 
5月5日 燕山荘(→15分ほど大天井方面へ)・・・・・・中房登山口
          6:40      7:10             10:40
    
特徴
・中房温泉から燕山荘までの合戦尾根は、北アルプスの3大急登の一つ(他の二つは、剱岳への早月尾根、裏銀座のブナ立尾根)。登山口より距離5.5km、標高差1303m。ある程度のアルバイトは覚悟しなければなりませんが、合戦小屋に着いたらその苦労も吹っ飛びます。特に合戦ノ頭からの風景は抜群です。
・合戦ノ頭辺りで吹雪いたらと思い冬山装備で行きましたが、ピッケルもオーバーヤッケも使いませんでした。あまりの暑さで私はTシャツでした。もちろん結果論です。常に、最悪の場面を想定した準備を。
・なぜGWか?燕岳に冬時期に行きたいと思っても、中房温泉までのバスが動いていません。宮城ゲートから約13kmの林道を歩かなければなりません。4月下旬からバスが動き、中房温泉(中房登山口)まで楽に行けます。だからGWなのです。雪山なため殺人的に混むこともありません。
・山口県の私達は、前日に中房温泉に泊まりました。素朴な味わいのある素晴らしい泉質の温泉です。下山後も立ち寄り湯があります。最高でした。

パノラマ動画:燕山荘から少し合戦ノ頭に下ったところから

5月5日、朝7時の槍ヶ岳遠望

左から常念岳〜東天井岳〜大天井岳〜
〜槍ヶ岳(遠くに小さい)〜手前に蛙岩〜
コース図




中房温泉〜熊の肉、旨かったです。


中房温泉は標高1462mにあり、燕岳への登山口にもなっている。


第一ベンチ 
 中房登山口より急登を登り始め、約40分で第一ベンチ。
 標高差1303mの登りだが、このように30分〜45分間隔でベンチがあり、ペース配分に助かる。少し沢に下ると貴重な水場がある。

 
第一ベンチを過ぎると所々に雪が
 この辺りまででペースをつかむようにしたい。

第二ベンチ
 深い樹林帯の登りが続き、荷揚げ用ケーブルが頭上に現れると、第二ベンチに着く。


第三ベンチ
 ここから念のためにアイゼンをつける。



寒がりの?カミさんは手袋を着ける。
バランスを崩し、雪面に手を着いた時など便利だし安全です。



雪に埋まる富士見ベンチ


合戦小屋をめざす!!


合戦小屋が近づくと、背後に、大天井岳、東天井岳の稜線が見えてくる。


合戦小屋
登山口から約3時間半でトイレのある合戦小屋に着く。まだ、大半が雪に埋もれている。
ここで大休憩をとる
小屋は正式には営業していないが、外に臨時売り場を設け、ホットコーヒーやカップヌードル、ビールなどを売っている。


多くの登山者が溢れる合戦小屋テラス??
私はカップヌードルをいただく。熱いお湯を入れてくれて、300円。気圧が下がっているため、5分間待った。


合戦ノ頭をめざす
合戦小屋で大休憩し、再び急登!!樹林帯は背が低くまばらになり、強い日差しをもろに浴びる。



暑い!!
雪の上に背の高いダケカンバが顔を出す。


合戦ノ頭に近づくと、大天井岳への稜線の鞍部に槍ヶ岳が初めてその姿を見せた。

右側の尾根を行く。


カミさんに撮ってもらう


最後の一踏ん張り!頑張れカミさん!!





合戦ノ頭に着くと、燕山荘(中央)や燕岳(右)が見えてきた。こんな天気だと問題ないが、荒れるとピッケル必携。


登山口を出発し、約6時間。燕山荘に着いた。カミさん、疲労困憊。

燕山荘。
小屋は大変大きく600名は収容できる。
団体ツアー客も多かった。それでも200人ぐらいか。
雪の多い今は、小屋の7割は雪の覆われている。
カミさんの体調が今一歩だったので、山荘にカミさんを残し、私一人で燕岳をめざす。重い荷物は全て山荘に置いて。


めざす燕岳


燕岳山頂。


燕岳山頂(2763m)にて。アラーキーのよう??
他の登山者に撮ってもらう。足を写してほしかったが。
足の下に三角点があった。山荘から30分。

今回、カミさんは燕岳山頂には立てなかった。
しかし、私は二度目だが、それほど魅力的な山頂ではない。
どうしても燕山頂は槍から遠くなる。
明日、大天井方面に少し行こう。そこからの景色の方が素晴らしい!!

燕岳山頂から山荘に向かって下る。しばらくすると、先に登ってい人達に追いついた。


燕山荘食堂にて。
山荘主人のホルン演奏。


5月5日5:48 山荘からの風景
「槍と大天井」


気温−10℃の中、大天井方面に15分ほど進む。槍が美しい!!
カミさんに、下の風景を見せることができ、十分満足!!


今回の山行のベストショット!!穂高は雲に隠れているが……。山の壁紙はこちら


カミさんと燕岳


西側遠望(左より、鷲羽、水晶、??)


さらば!!
下りながら北側を見ると、鹿島槍など後立山が遠くに輝いていた。