水晶岳 雲ノ平 「家族登山の記録」第3弾 息子が7歳の時の山行記録 庭園と黒部源流の楽園コース

高原の庭園と黒部源流の楽園コース              1990年8月12日
コース時間(休憩・食事時間を含む実際の時間
 1日目
     折立・・・・・・・・・・太郎兵衛平・・・・・・・・・・薬師沢小屋
     6:40        10:40          14:10
 2日目
     薬師沢小屋・・・・・・・・・・雲ノ平・・・・・・・・・・祖父岳
     6:00           8:35       12:30
     ・・・・・・・・・・岩苔乗越・・・・・・・・・・水晶小屋
              13:55        14:40
 3日目
     水晶小屋・・・・・・・・・・水晶岳・・・・・・・・・・水晶小屋・・・・・
     4:40          5:10        6:00
     三俣山荘・・・・・・・・・・三俣蓮華岳・・・・・・・・・・双六小屋
     9:30          10:50         13:30
 4日目
     双六小屋・・・・・・・・・鏡平・・・・・・・・・・新穂高
     6:20         8:40       13:00
注意事項
家族全員の休みがなかなか一致せず、盆前に入山したが、山も盆は込む。特に、水晶小屋は10畳無いかあるかの小屋で、大変混雑した。
・子供にとって危険箇所はない。ただし、稜線上でのかみなりには要注意。
コース図
8月12日6:50
人でいっぱいの折立を出発

ブナ林の原生林の道は、太郎坂と呼ばれ、クマザサの中の急登である。
余裕の息子はおにぎりの朝食を済ませ尾根道をと向かう。

9:50、シラカバの林を抜けたところが1870m三角点

10:50、太郎平小屋着。ビールをいただく
太郎兵衛平にて
 
2196Mの独標を過ぎると、薬師岳がその全容をあらわす。
 折立から楽勝であった。

草尾根から樹林帯に入り、ジグザグに下ると、ぽんと明るい薬師沢源流に出る。
その後、小沢を横切り、明るいクマザサのカベッケ原を横断すると、薬師沢小屋につく。
14:00過ぎ小屋に到着。息子は超元気。着替えをすませると、小屋横の沢で遊ぶ。美しい沢だ。イワナも濃い。
薬師沢小屋は当然水の豊富な小屋。
息子も他の登山者と仲よくなり、私も気の合う人間を見つけ、どんどん飲んだ。なぜか夜中彼と二階の屋根の上でウイスキーを飲み……、その後のことは全く覚えていない。不覚。
薬師沢の吊り橋
 
子供にとって大敵は、手の届かない吊り橋である。
 岩場なら三点確保を教えているので手をかさない。しかし、三点確保のできない吊り橋ではしょうがない。

梯子で河原にいったん下り、再び梯子を上がり、これからが雲ノ平への急登。
 しかし、ここからが息子の得意分野だ。
子どもは平坦なだらだら道の続きを嫌う。

登り初めて1時間40分。雲ノ平が近づいてきた。
雲ノ平・アラスカ庭園
 
針葉樹が美しいアラスカ庭園。
 雲ノ平の西端。
アラスカ庭園のパノラマはここ

ハイマツと岩塊の奥日本庭園を通り抜けると雲ノ平山荘に着く

雲ノ平山荘より雪渓の残る祖父岳に登る
祖父岳下の雪渓で遊ぶ
 
背後に水晶岳が見える。
 下の方でしゃらしゃら水が流れる音がする。
 ルンルン気分で遊んでいたが、この直後雷がなる。
何が怖いって雷ほど怖いものは無い。
何しろ稜線に出てしまうと、逃げ場が無いのだ。

 雷には要注意。
 とはいっても、岩苔乗越からのパノラマはここ

鷲羽岳(左)の奥に槍が見えた!息子が撮ってくれました

祖父岳山頂(2825m)にて。後ろは水晶岳。

岩苔乗越付近
赤岳への急登をひと登りすると水晶小屋。
しかし、この時、雷が鳴り始め緊張する。


小屋前からのパノラマ1(左から水晶岳、赤牛岳。右に三ツ岳、野口五郎岳)
尚、水晶小屋のこの日の泊まり客38名。畳一枚に3人。夜トイレに出て自分の場所?に戻ると寝場所見あたらず。
やはり、盆時期は避けるべきである。


小屋前からのパノラマ2(左から西真砂岳、大天井岳、常念岳、槍ヶ岳)
北アルプスの臍たるゆえん
3日目
水晶岳山頂にて
 
朝の5時10分、水晶岳山頂についた。
東面は急峻な水晶岳カールが東沢谷に切れ落ち
巨岩の累積する山頂は狭い。



山頂より登ってきた道を望む。7歳の子供でも問題なし。
この後、小屋に下り、岩苔乗越に向かう。
ここは黒部源流だ
 岩苔乗越より黒部源流を登りつめ、雨の中、三俣山荘に着いた。
 双六経由新穂高は大変歩きやすい。
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