2006年5月4日、残雪期の御嶽山に登った。
GWの御嶽山 ゆったりと四方を裾野に広げた大きな白い独立峰。危険度の少ない、眺望抜群の残雪期の山。 | |
コース時間(休憩・食事時間を含む実際の時間) 2006年5月4日 5月4日 三笠山(ゴンドラ終点)・・・・・・田の原(大鳥居)・・・・・・8合目石室・・・・・・9合目石室 8:45 8:54 10:05 11:15 王滝頂上(2911m)・・・・・・剣ヶ峰山頂・・・・・・王滝・・・・・・田の原・・・・・・三笠山 11:50 12:30 13:05 14:12 14:20 |
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特徴 ・一度は行ってみたい御嶽山。しかし、夏は人が多く行きたくない。それならば冬にと、とっておいた山。昨年12月末に行く予定だったが、天候が悪く中止。そこで、GWの御嶽山に。登山者も少なく、残雪もたっぷりあり、十分楽しめた。アイゼンとピッケルは必要ですが、風さえ吹かなければ、危険箇所の少ない、夫婦の山にふさわしい名峰です。 ・御嶽山のライブカメラはここ。 ・夏期は田の原まで車で行けますが、冬季(ゴールデンウイーク明けまで)は雪が多く、おんたけスキー場が営業しており、車は入れません。その代わりスキー場のゴンドラリフトが運行しています。それを効果的に使い、高度を稼ぎます。 ・ゴンドラリフト乗り場から下に10分ほど下った地点に「ペンションどんぐり」(0264-48-2577)があります。食事、風呂、眺望、三拍子そろった素晴らしいペンション。ここを基点として行動すると、全てが都合よいと思います。 ・JR木曽福島駅を降りると、「ペンションどんぐり」のマスターが迎えに来てくれていました。感謝。マスターのランクルで「ペンションどんぐり」まで約45分。 |
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「ペンションどんぐり」のマスターの車でおんたけスキー場方面に向かう。 御岳湖の奥に白い御嶽山が姿を現した。今年は例年よりは雪が多いらしい。 御嶽山は、北アルプスの延長線上にあり、北アルプスに含めるという説もあるが、北側の乗鞍岳との間には稜線らしき峰々はほとんどないため、一般的には御嶽山は北アルプスには含まれないというのが定説である。 |
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「ペンションどんぐり」 私より十歳ほど年上の夫婦が二人でやられているペンション。通年営業。標高1600m地点にある温泉ペンション。時間さえ都合つけば送迎可能。 各部屋の窓からは、下のような雄大な風景が望める。絶対にお薦めのペンション。 |
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中央アルプス(左から木曽駒ガ岳、三ノ沢岳、熊沢岳、空木岳、南駒ヶ岳) |
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コース図 | |
コース断面図 | |
〜パンフレット「おんたけ」(王滝村観光総合事務所)から〜 |
おんたけスキー場のゴンドラリフトを利用し、三笠山山頂まで行く。始発が8:30が辛い。もっと早い時間に出たかった。 |
三笠山(ゴンドラ終点)より下る ゴンドラのおかげで一挙に標高2250m地点まで上がれるが、田の原登山口まで70mほど下らないといけない。 |
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田の原登山口(2180m)の鳥居 夏期なら、ここまで車で来れる。御嶽山への車道としては、最も高いところまで登ることが出来、また剣ヶ峰へのアプローチは最も短い。基本的には冬期も一緒。車で来れないだけ。GW後はスキー場が閉鎖されるため、スタッドレスをはいた四駆ならかろうじて田の原まで行けると思う??(未確認) |
田の原登山口(夏場の同じ場所) 1m以上雪があることが分かる。 |
この時期、田の原から早朝に入山したいなら、前日のゴンドラ最終便(16:00)で、田の原に入り、テント設営がよい。実際何組かそういう人に出会った。 しかし、夜は寒いと思う。 |
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登山口は鳥居からはじまり、ほとんど水平で車も通れそうな道から始まる。足馴らしによい。 右に見えるのが大黒天。ここで登山の無事を祈願して山頂に向かう。 目の前の尾根筋のルートを取る。 |
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コメツガ 入山口付近の田の原天然公園は遊歩道も整備され、コメツガやシラビソなどの針葉樹林に囲まれた湿原には大小の池が点在する。 もちろん雪におおわれた今は遊歩道も池も雪の下。 |
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森林限界を超えるとハイマツ帯。 ここからコースを右手にとり尾根筋を行く。 |
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雪斜面側を行く登山者。すでにアイゼンをつけている。 昨日、燕岳に登ってきたという。タフだ!!!若いって素晴らしい。 |
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尾根筋を楽に行く。 この選択は正解だった。 もちろんアイゼンはまだいらない。 |
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9合目石室の屋根にて一休み |
9合目石室付近よりアイゼンをつける。 雪斜面を行った方が早いので。 それにしても暑い。 |
カミさんの後ろにポツンポツンと登山者 |
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王滝(王滝頂上山荘:夏期営業)が近くなる |
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登り初めて3時間。王滝小屋の屋根の上で。 |
奥の院方面を見る |
王滝頂上神社の前を通り抜けると、御嶽山最高峰の剣ヶ峰を目前にする。 地獄谷が噴き出すガスと硫黄の臭いに、この山が活火山であることを改めて知らされる。 |
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八丁ダルミの噴煙 |
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がんばれカミさん!!もう少し!! |
剣ヶ峰旭館(夏期のみ営業) |
剣ヶ峰山頂に着いた。 |
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御嶽山最高峰、剣ヶ峰(3067m) |
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山頂から見える北アルプス、もう最高!!山の壁紙はこちら! |
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槍遠望(左ピークより、乗鞍、槍、奥穂、前穂) |
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雪崩の心配がなさそうなので、走り降りる。 |
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さらば御嶽山!! 走り降りたのは真ん中の尾根の左側斜面。1時間ほどで下る。 |
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下界では桜が満開だった。 |
御嶽山の最高峰、剣ヶ峰の標高は3067m。5月とはいえ、そんなに簡単に行ける世界ではない。しかし、御嶽山は、天候さえよければそれを可能にしてくれる山。おんたけスキー場のゴンドラが有効利用できるからだ。これがなかったら、夫婦の山として推薦できないだろう。 感じとしては残雪期の富士山を途中から登るイメージ。 独立峰のため風の強い時は要注意。温度が急激に下がり、服装の管理を。 登り3時間半、下り2時間で行ける天空の城。 |