笠ヶ岳 槍ヶ岳 「家族登山記録」第6弾 息子10歳の時の山行記録

播隆上人追跡コース(笠ヶ岳・槍ヶ岳等)            1993年7月25日出発
コース時間(休憩・食事時間を含む実際の時間
 1日目
     新穂高温泉・・・・・・・杓子平・・・・・・・笠ヶ岳山荘・・・・・・・笠ヶ岳
     6:00        10:30      13:00  (0:10)
  2日目
     笠ヶ岳山荘・・・・・・・・・・双六小屋
     6:00 
           13:00                           
 3日目

     双六小屋・・・・・・・硫黄乗越・・・・・・・槍ヶ岳山荘・・・・槍ヶ岳
     6:00       8:00       9:50    (0:25)
 4日目
     槍ヶ岳山荘・・・・・・・・・ 上高地
     6:00          13:00 
注意事項
3日目の硫黄乗越から槍ヶ岳に至る西鎌尾根を慎重に。雨で濡れていると少々手ごわい。
・槍ヶ岳から上高地への下りは大変ポピュラーだが、ともかく長い。
・上記のゆとりある日程なら、子どもでも問題なし。大人なら2日目、3日目を一日でも充分可能。
コース図
笠新道
 
笠新道は笠ヶ岳山荘へのボッカのため付けられた道。
高度差が1500Mと大きく、きつい登り。
しかし、1時間も登ると次の写真。
裏穂高がばっちり
 @北穂A涸沢岳B奧穂CジャンダルムD西穂
杓子平にて
 
笠新道をさらに3時間進むと、突然笠ヶ岳が姿をあらわし
た。雪渓も多くなり、槍も見えてくる。(下の写真)
 

杓子平から雪渓の斜面をひたすら登ると稜線に出る。
この「抜戸岩」の岩峰の割れ目を抜け、小ピークを二つ越すと小笠への登りとなる。後30分で小屋だ。
振り向くと下のような風景が望める。


左から、北ノ俣岳、黒部五郎岳、三俣蓮華・・・・奥に、薬師岳、水晶岳が見える
笠ヶ岳山頂
 
登り初めて6時間、笠ヶ岳小屋に着いた。
山荘にザック等を置いて祠が祭られケルンが乱立する山頂に立つ。今日一日で高度約1800m稼いだことになる。息子も10歳。この程度はなんでもなくなってきた。

笠ヶ岳山頂より小屋側を見下ろす
2日目(7月26日)
2日目は槍・穂高の展望を楽しみながら縦走と思っていたが、雨の中をスタート。

抜戸岳の山腹を巻き、カールの底に向かう。
小さなカール底の秩父平は、雪渓に覆われていた。


弓折岳の山腹を横切り稜線に出る。そこから1時間で双六小屋。
約7時間の展望散歩を期待していたが、天候悪く残念。
しかし、のんびり楽しい散歩であった。
3日目(7月27日)
3日目は槍に向かう日。しかし、再び雨の中、西鎌尾根を行かねばならない。

樅沢岳の登りでスタート。
風よ!弱まってくれ!!子どももカミさんもいやがる風。

硫黄乗越までは小さなピークを二つばかり巻きながら尾根道を行く。
それにしても今年は残雪が多い
硫黄の匂いもしてきた。

この辺り、ガスってくると、しばしば雷鳥に出会う

西鎌尾根を行く。

背後にこの先のルートが見える

千丈沢乗越から槍への最後の登りにかかる。岩稜に変わって今度はガレの急斜面だ。
振りかえると、西鎌尾根がくっきりと見えてきた。
かっこいい息子。



西鎌尾根
 険路、西鎌尾根も終わりにさしかかると槍が見えてきた。
 しかし、今一かっこよくない。
 やはり槍は南か東から見るものか?

 
西鎌尾根を振り返る
 あのやせ尾根を登ってきたのだ。
 しかし、10歳の息子には大したこと無かったようだ。
ザックも5キロ程度のものは持たせていたが。
 5,6歳の頃は何も持たせなかった。
 その分ほとんどの場面で手もかさなかった。
 ただ、アドバイスはした。

 7歳ぐらいからはザックが体を守る山域に入る。
徐々にザックの中身も増やしていった。



槍の肩にて
 お馴染みの槍。
 取り立てて問題はないが、槍の穂は朝早くは大変混雑する。そのため、夕方のうちに登った方がよい。
 ただし、視界は朝がいいに決まっている。考えどころ。
 われわれも左の写真の後登ったが、何も見えなかった。

 山頂からの風景は、こちら

槍の山頂にて
槍の下り
 
やはり下りは気を付けよう。
 三点支持を忘れずに。
 翌朝、雪渓の多い槍沢をひたすら下る。
 約7時間で上高地に着いた。

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