北アの焼岳  
☆北アの中で数少ない日帰りできる秀峰。
コース時間(休憩・食事時間を含む実際の時間) 2016年8月25日
【コースタイム】 12.0km  
田代橋(7:25)〜焼岳登山口(7:40)〜ハシゴ場(9:30)〜焼岳小屋(10:05~10:17)〜焼岳北峰(11:53~12:09)〜北峰・南峰の鞍部(12:22~35)〜新中の湯登山口(15:17)〜中の湯温泉旅館(15:39)
特徴
・私は北アの山はほとんど歩いていますが、焼岳は何度も見ながら登りませんでした。焼岳は隣接する白谷山、アカンダナ山、割谷山と共に焼岳火山群を構成し、この火山群中で現在も活動をしているからです。焼岳小屋そばの展望台までしか登れないと思っていたからです。しかし、1992年(平成3年)に北峰への立ち入りが許可されました。遅ればせながら、最近その事実を知りました。
・主要なルートは2本あります。新中の湯ルート(ピストンが多いようです)、上高地からのルートです。当初、私たちは中の湯温泉に泊まり、そこから焼岳へ登り、上高地に下ろうと考えていました。しかし、上高地側に長いハシゴがあります。最近、4時間歩くと腰が痛くなるため、登りに使おうと、上高地から入山することにしました。振り返って考えても、ベストであったと思います。
・クマ出没の多い山域です。要注意!!
26日朝、カッパ橋付近から撮った焼岳

ルート図(GPS軌跡図)


焼岳がガスの中に見えます。さあ、歩くぞ。

上高地田代橋、穂高橋から林道を15分ほど歩きます。気温が低く気持ちよい。

さあ、焼岳登山口です。クマに注意の看板。この手の看板はどの山でも見るが、・・・・・・しかし。

自然林の美しさに感動しながら歩きます。

小さな階段やハシゴはどんどん続きます。

ヒカリゴケのある大岩を発見!大岩の下に潜る。しかし、ヒカリゴケ、分かりませんでした。

少しずつ勾配がきつくなってきます。

振り返ると、前穂の端が少し見えました。クリアな青空、冷たい空気。天国です。

目指す焼岳北峰が見えてきました。近くに見えますが、まだ2時間以上かかります。

峠沢上部

花畑の中をのぼります。青空がまぶしい。

うむ?山頂方面にガスが出てきました(笑)。

大正池方面を見下ろすと、六百山、霞沢岳が見えます。

三段のアルミ製ハシゴ。冬は撤去されるという。つまり冬季にはこのコースは登れません。

限りなく垂直に近い。ゆっくり行けば何でもないのに、最近体のバランスが悪く緊張する。
登りながら動画を撮りたかったが、カミさんの後ろ姿のみ撮影。

ハシゴの上は小さな鎖場。鎖は必要ありません。

いい感じです。

笹に覆われた斜面を登ります。周辺の立ち枯れた木々を見ると火山の威力を感じます。

歩き始めて2時間半、焼岳小屋です。水場はありません。コーラを購入。旨い。

中央の小山が焼岳展望台、そこに登ります。どんどんガスって来ました。

展望台からいったん下り、そこから登ります。ここからが山場です。

振り返ると、展望台の右に上高地がよく見えます。
山頂で仲良くなったご夫婦も登ってこられます。ほかには登山者を見ませんでしたが、・・・・・・。

噴気孔の間を登ります。

小雨が降ってきました。すぐ止みホッ!

焼岳北峰の肩に着くと、すごい人!!??どこから?

新中の湯コースピストンが多いようです。

脇に硫黄の付着した噴気孔が不気味な音を立てる。避けるように登ります。

山頂直下

焼岳北峰(2444m)にて。
ガスがなければ、穂高連峰はもちろん、笠や槍、反対側には乗鞍も見えるという。しかし、この日は見えませんでした。

端の岩場。

火口周辺がキナバルに似ている。

ガスが抜け初め、大きな火口や火口湖の正賀池がエメラルドグリーンに光る。来てよかった。
動画:焼岳の噴火口と正賀池

南峰と北峰の鞍部に下る。

鞍部にて。後ろが北峰。ひどく小さく見えるが、大きい。

南峰とカミさん。ここは登山禁止。

中の湯温泉への道を下る。
すると下から登って来る数名の登山者。
「その下の登山道に熊が居座り、長い間、待っていました。こちらの方に上がってきませんでしたか?」
「・・・・・・。えっ!!本当?」。

振り返ると、南峰が美しい。

熊よけの鈴をうんと鳴らしながら、周りの斜面に目を凝らせ、下山する。
少し下っては、耳を澄まし気配を感じる。クマはいない。カミさんが「あれ、熊?」。黒い岩だった。
数分前に熊がいたという登山道を歩くのは、やはり緊張した。結局、遭遇しなかった。

気配を感じなくなり振り返る。遠くに噴煙が見えた。

樹林帯の通常ルートを下ります。結構、急でした。最後の1時間は腰が痛くボロボロ。

中の湯側の登山口に下山。30台ほど停められる駐車場がある。カミさんも珍しく疲れ切っている。
私たちはこの下の「中の湯温泉旅館」へ。
ショートカットがあるが、車道が明るいので歩いたら、旅館まで20分かかった。うんと疲れた。
追伸:カミさんが首にぶら下げているのはデジカメ。今回は珍しく私をいっぱい撮ったという。見ると、一枚も写っていなかった。
メモリーが入っていなかったのだ。カミさんらしい。
後日、カミさんが撮った大正池と焼岳